Clemens non Papa という名前

1.12ワークショップでは、クレメンス・ノン・パパ Clemens non Papa の曲を歌いますが、この作曲家のこの名前、前から気にかかっていました。

画家のブリューゲル父子のように、クレメンス という作曲家は同名の親子がいて、父親でない方のクレメンスのことをノン・パパとつけて呼んでいた……と根拠もなくほとんど信じていました。

そこで調べてみました。以下引用。

Clémens non Papa, Jacobs (1510年頃〜 1555年頃)
フランス・フランドル派の中でも傑出した作曲家。あらゆるジャンルの曲を多数作曲したが、とりわけ教会音楽において秀でていた。
ヤコブス・クレメンスがクレメンス・ノン・パパ Clémens non Papa と自称したのは、ヤコブス・パパ Jacobus Papa (Ypres出身の聖職者・詩人)との混同を避けるためである。あるいは、よく信じられているように、教皇クレメンス7世(le pape Clément VII) と混同されないためだったかもしれない。それはたぶん誤りだが。ちなみに彼はクレマン・ジャヌカン Clément Janequin と混同されたこともあった。

14のミサ曲、15のマニフィカト、210のモテット(3~8声)、85のフランスシャンソン、8のネーデルランド世俗曲、そして器楽曲をいくつか作った。旧約の詩編をフラマン語に翻訳し、世俗曲のメロディーで編曲する(3声)という試みもしている。

パレストリーナを予告する模倣様式の中で、簡潔でシンプルでいながらメロディー性の高い主題を用いた。表現効果を出すところでは2拍子と3拍子を交差させたりと、模倣の技法を巧みに実践した。
 (Pierre-Paul LACAS, Encyclopedia Universalis より抜粋)


というわけで Papa という別の作曲家がいたのですね。色々調べてみると「教皇ではない方の」という説をとる解説もありました。どちらにしても「パパ(父親)じゃない方の」という意味ではないのは確かでした。(ひょっとしてこれらのことはすべて常識?)



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