オルガヌムとは

9月15日の昼のセミナー&ワークショップで歌うオルガヌムについて、以下に安邨先生の書かれた文章を紹介します。

「 西洋音楽の歴史を遡っていくと、その道の一つはグレゴリオ聖歌へとたどり着きます。
祈りとお唱えから始まった単旋律の音楽は、言葉とメロディーとの素晴らしい調和によって、今でも人々を魅了する芸術です。しかし人は、それだけでは飽き足らず、すでに完結している、その言葉とメロディーの均衡の上に、さらにハーモニー(和声)や規則的なリズムといった、純”音楽”的な要素を、付加したいという欲求を持ち始めます。その最初の試みの中の一つがオルガヌムです。

 オルガヌムは、単旋律の聖歌を主声部とし、その主旋律を引き立てるように同時に別の音・オルガヌム声部を重ねる音楽です。オルガヌム声部は、初めは基になる聖歌に、4度や5度の音程を重ねたり、それらの音程を基にしながらもドローン(低音持続)のような効果を持たせたりと、単声聖歌自体の持つ響きを単純に補強する音でしたが、徐々に対旋律と呼ぶに相応しい動きをもつようになり、さらには基の聖歌の一音一音をいくつもの音で装飾するようになって、どんどん長く複雑になってきます。ついには、独自のリズムや3声目・4声目の旋律を持ち、そのため楽譜も整備されていきます。また、”音” が少しずつ ”言葉” から離れていき、聖歌のメロディーの一部分のみを取り出し、それを素材として、モテットなどの作品が ”作られる” ようになっていくのです。
 このように、オルガヌムは音楽史・記譜の歴史という観点からも、非常に重要な音楽です」(Musica Serpentisデビューコンサートのパンフレットより)




関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

polyphonylabo

Author:polyphonylabo
研究会といってもアカデミックな研究をするためではなく、西欧ルネサンス期のポリフォニー曲を歌う機会をより多く持つために作られました。
基本的に、講師を招いてワークショップ形式で行い、一回で最低1曲は仕上げることを目指します。

複数の旋律が絡み合い呼応し合うポリフォニー音楽の素晴しさを多くの人と共有できたらと願っています。

毎月のワークショップの詳細については、カテゴリの「ワークショップ」をクリックするとご覧いただけます。


お問い合わせ
ルネサンス・ポリフォニー研究会(代表 天野)
メール:polyphonylabo@p06.itscom.net
URL: http://polyphonylabo.blog.fc2.com

Facebook: polyphonylabo

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR