Cristobal de Morales

5.25ワークショップで歌うクリストバル・デ・モラレスについて調べてみました。

クリストバル・デ・モラレス Cristobal de Morales (1500-1553)

1500年代前半の声楽曲において、もっとも重要なスペインの作曲家。

生涯
セビリア生まれ。22歳の時よりオルガン奏者となる。ローマに10年間滞在したとき、パウロIII世のもとで歌手をしていた(ローマの教皇礼拝堂では伝統的にスペインの歌い手が歌っていた)。スペインに戻り多くの仕事をして、ヨーロッパの主要な作曲家のひとりとみなされるようになる。理論家のJuan Bermudoは彼を「スペイン音楽の光」と言っている。1553年トレドで教会付き楽長の地位を願い出たが、その後時を経ずして死去した。
1559年メキシコでのカルロスV世の選出の際にはモラレスの音楽が演奏された。

作品
ほとんどが、声楽宗教曲であるが、スペインでは声部の伴奏として楽器が使われることが多かった。100以上のモテット、18のマニフィカトを書き、聖週間のためのエレミア哀歌の歌詞に音楽をつけた。マニフィカトは今日もっともよく演奏される作品である。
22もある彼のミサ曲は多様な技法を用いている。そのうち6曲はグレゴリオ聖歌の旋律に基づき、大体伝統的なやり方で定旋律の技法を使っている。8つのミサ曲では、パロディーの技法が使われている。なかでも6声のミサ曲は有名なシャンソン"Mille regrets" ー ジョスカン・デプレの作とされ、カルロスV世が好んだ ー のテーマに基づき、全パートでそのテーマが現れる。モラレスはまた"l’homme armé"の旋律 ー 15世紀後半からとくに16世紀にかけてミサ曲作曲家によく使われたシャンソン ー に基づくミサ曲も2曲書いている。そのうち4声のものはテーマを定旋律として使い、5声の方はテーマをより自由に使って、パラフレーズ手法に近づいている。最後に二つのミサ、Requiemおよび同リズム的技法が見られるOfficium defunctorumを書いた。

技法
モラレスの技法は、ニコラ・ゴンベールなどのフランス・フランドル派の同時代作曲家より、続く2世紀に現れる音調の調和という技法により近い。その上、彼において和声は、たとえばトマス・タリスのような同時代のイギリス音楽よりもより自由になっている。モラレスのリズムの自由さは特徴的である。たとえば「3対4」のようなポリリズム(曲の中で様々なリズムが同時に生じること)の使用や、ひとつの声部のリズムを他の声部のリズムから分離独立させることなど。晩年は対位法の使用は少なくなり、より簡素で同リズム傾向のスタイルになる。いずれにしてもモラレスは常に、歌詞の意味や言葉の理解に注意を払った。これはすでにジョスカン・デプレに見られるが、パレストリーナや世紀後半の他の作曲家の特徴となるものである。

モラレスは国際的に影響を及ぼした最初のスペイン作曲家であった。死後も長い間高く評価された。その作品はヨーロッパ全土をめぐり、たくさんのスコアが新世界にもたらされた。Francisco Guerrero, Tomas Luis de Victoriaとともに16世紀スペインのもっとも重要な3人のポリフォニー作曲家の一人である。(Wikipedia Italiaより )


*専門的な詳しい内容については専門書でご確認ください。




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研究会といってもアカデミックな研究をするためではなく、西欧ルネサンス期のポリフォニー曲を歌う機会をより多く持つために作られました。
基本的に、講師を招いてワークショップ形式で行い、一回で最低1曲は仕上げることを目指します。

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毎月のワークショップの詳細については、カテゴリの「ワークショップ」をクリックするとご覧いただけます。


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