Ich stund an einem Morgen の全体の歌詞

5月3日ワークショップで歌う Heinrich Finck の Ich stund an einem Morgen の歌詞は全体が物語のようになっています。
当日歌うのは1番だけですが、全体がどんな話なのか、仏語版より訳してみました。

ある朝私は隠れていた
ある朝、私はある場所にこっそりと身を隠していた。
すると、懇願するような声が聞こえた。
華奢で美しい女性の声だった。彼女のそばには恋人がいた。
別れなければならない......

いとしい人、あなたがここを去りたいのだということはわかりました。
でもいつ戻ってくるのかを教えてくれるべきです。
それなら、聞いて。愛するあなた、私の言うことを。
あなたはこれからどうするかと訊くけれど
これからどんな日々どんな時間になるのか、私には全然わかりません。

若い女性は激しく泣き続けた。心は悲しみでいっぱいだった。
それじゃあ、お考えを、ご指示をください。
私はどうしたらいいのでしょうか?
あなたに私の持っているものをすべてあげます。
あなたがここにとどまってくれれば
あなたを日々養うことができます。

若い男ははっきりと答えた、
君の言うことはよくわかるよ。
でももし僕らが君の財産を使っていったら、
一年はあっと言う間に過ぎてしまうだろう。
そうしたら僕らはやっぱり別れなければならないだろう。
どうかお願いだから、そのことをよく考えてほしい

若い娘は、死んだほうがまし、殺してほしいと、悲嘆にくれて叫んだ。
あなたの言葉は私を傷つけます。
私の大切な人、どうか行かないでください。
あなたのためなら財産も名誉も捨てます。
そしてもし私があなたと一緒に行くことになったら
どんな道のりも長いとは感じないでしょう。

若い男は静かに答えた
僕の大切な人、君のためだ、どうかお願いだよ
そんなことは考えないでほしい。
そのかわり、君の友人たちのことを考えてほしい。
どんなときでも君のことをよく思ってくれて
毎日、君のそばにいてくれる友人たちのことを。
(訳:天野由紀代)


*Pierre Mathé による仏訳からの翻訳
ドイツ語原文はFolk poetry or song tradition (Volkslieder)所収。

ドイツ語原文、仏語訳ともに以下のURLに出ています。
http://www.recmusic.org/lieder/get_text.html?TextId=96916




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Author:polyphonylabo
研究会といってもアカデミックな研究をするためではなく、西欧ルネサンス期のポリフォニー曲を歌う機会をより多く持つために作られました。
基本的に、講師を招いてワークショップ形式で行い、一回で最低1曲は仕上げることを目指します。

複数の旋律が絡み合い呼応し合うポリフォニー音楽の素晴しさを多くの人と共有できたらと願っています。

毎月のワークショップの詳細については、カテゴリの「ワークショップ」をクリックするとご覧いただけます。


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ルネサンス・ポリフォニー研究会(代表 天野)
メール:polyphonylabo@p06.itscom.net
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