Super flumina Babylonis 歌いました!

本日6月15日のワークショップに参加された皆さん、お疲れさまでした。

今日はソプラノの一人の方がアルトを歌ってくださり、アルトの一人の方もテノールに挑戦してくださいましたので、ソプラノ2、アルト1、テノール1、バス1という構成がときどきですが実現しました。そのおかげで全体の感じをつかむことができました。トライしてくださった方、有難うございます。

私はこの曲をよく知ってはいたのですが、自分で歌ったことがなく、今日初めてハーモニーの中で歌うことができて感激しました。

各パートの旋律もポリフォニーの展開の仕方も、やはり本当に美しかった。
Recordamus Sion 「シオンのことを思い出そう」 の部分や、Suspendimus organa nostra 「わたしたちの竪琴を(柳に)掛けよう」の部分では、各パートの旋律が何度も繰り返すように交差しながら展開していき、人々の思いが眼に浮かぶようで感動的でした。

各パートは独立したメロディーとリズムを持っているので、曲は簡単そうでいて4パートが全体で美しいハーモニーを作り出すのはかなり難しいと思いました。でも4時間たっぷりの練習で、最後にはとてもよい出来になったと思います。




ドイツの世俗曲 Ich stund an einem morgen を歌う

5月3日のワークショップに参加された皆さん、お疲れさまでした。

ソプラノ2、アルト1、テノール1、バス1という、少人数ですがバランスのとれた構成となりました。
いつものように安邨先生が手書きで作ってきてくださるパート譜だけを見ながら練習しました。

Heinrich Finck の Ich stund an einem morgen という歌は、恋人たちの別れ話を隠れて立ち聞きするという状況設定で、その立ち聞きをした男が二人の話の内容ー別れたくない女の嘆きとそれをなだめる男の言い訳ーを報告するという、まるで小説のような凝った構成の歌詞に基づいています。
やっぱりドイツの歌はなんだか違う…...

この詩は当時有名だったらしく、色々な作曲家がこれに曲をつけています。
Finck の曲はテノールが主となる旋律を歌うもので(「テノール・リート」)、テノールがゆっくりと歌うのに合わせて他のパートが伴奏のように色々なメロディを展開します。

このワークショップでは初めてのドイツ曲でしたが、曲の感じも、イタリアやフランスやイギリスの曲とは違う趣きがありました。





Pierre de la Rue の世俗曲

今日(4月6日) のワークショップに参加された皆さん、お疲れさまでした。
今日はソプラノ4、アルト3、テノール2、バス2と、バランスのとれたパート構成になりました。

曲目はPierre de la Rue の Myn hert altyt heeft verlanghen 「私の心はいつもあなたに恋い焦がれている」というせつない恋の歌で、このワークショップでは初めての世俗曲でした。

第一関門:古いオランダ語の発音。vとfの間の音、ウとユの間の音、のどの奥をこするような音など日本語にはない音がかなりありました。フランス語やイタリア語よりドイツ語にずっと近い感じです。

第二関門:小節線のないパート譜だけを見て歌うこと。普通の楽譜に慣れていると最初はとても歌いにくい。でも慣れてくると他のパートの流れが聞こえてきて、パート間の掛け合いがわかり、さらにハーモニーがうまくいくと、ポリフォニーというのはこういうことなんだと実感できます。

曲の内容はずばり題名が示す通りで、恋い焦がれる気持ちを哀しいメロディーが切々と訴えます。せつなさは歌詞やメロディーだけでなく、音のつながり方や装飾音をつけることでも表されていることを知りました。

この題名で世俗曲というとちょっと演歌風なものを想像していましたが、心に響く綺麗な曲でした。



Palestrina の Sicut cervus

昨日(3.23)のワークショップに参加された皆さん、お疲れさまでした。
ソプラノ2、アルト1、テノール1、バス2と全パートがそろって、みっちりアンサンブルの練習ができました。

Palestrina の Sicut cervus はさすが名曲と言われるように、端正で優雅で隙のない、素晴しいポリフォニー曲でした。

各パートの流れるような美しい旋律が呼応し合い追いかけ合い、曲は織物が織り上げられていくように展開していきます。
それぞれの波を感じるようにとの先生のご指摘でしたが、それがうまくいくと、いくつもの波が寄せては返す心地よいハーモニー感が(時々でしたが)実感できました。

ところで、午前中に教会のミサに参加された方のお話によると、聖体拝領のときに後方でこの曲が歌われていたとのことで、なんと昨日は Sicut cervus を歌う日だったのだそうです。


Dufay の曲

本日(2月2日)のワークショップに参加された皆さん、お疲れさまでした。
今日は、ソプラノ2、アルト3、テノール2、バス1と、めずらしく全パートがバランスよく揃いました。

練習したのは単旋律の聖歌(美しい!)をもとにした Dufay の Urbs beata Jerusalem。
指定の楽譜で練習していったのですが、その場で渡されたのは小節のないパート譜のみ。他のパートをよく聴きながら合わせていきます。

この曲はソプラノ(Cantus) が聖歌の旋律をたどります。テノールの旋律は、ソプラノの1オクターブ下の同音レで始まり同音ソで終わるのですが、その筒の中にアルトとバスが入り込むようにとの先生のご指示。そのイメージが印象的でした。

これは個人的な感覚かもしれないのですが、ソプラノパートの「ソ、ファ#、ミ、ソ」という動きがとても気になりました。最初は違和感を感じるのですが、何回も歌っているうちにたまらなくよくなります。しかもこの旋律は3回も(3回目は曲のいちばん最後の部分で)出てきます。私はDufay を歌うのは初めてだったのですが、ちょっと違うなと感じたのはこういうところでした。

もう1曲のPange linguaの方は、写本から記譜されたものを解読するのに四苦八苦。先生がパートごとに易しく書き直したものをくださいましたが、各パートは音の展開も複雑で、合わせるのは至難の業でした。今日はどんなものかを知るだけになりましたが、じっくり時間をかけて完成させたらとてもおもしろい曲なのではと思わせるものでした。


プロフィール

polyphonylabo

Author:polyphonylabo
研究会といってもアカデミックな研究をするためではなく、西欧ルネサンス期のポリフォニー曲を歌う機会をより多く持つために作られました。
基本的に、講師を招いてワークショップ形式で行い、一回で最低1曲は仕上げることを目指します。

複数の旋律が絡み合い呼応し合うポリフォニー音楽の素晴しさを多くの人と共有できたらと願っています。

毎月のワークショップの詳細については、カテゴリの「ワークショップ」をクリックするとご覧いただけます。


お問い合わせ
ルネサンス・ポリフォニー研究会(代表 天野)
メール:polyphonylabo@p06.itscom.net
URL: http://polyphonylabo.blog.fc2.com

Facebook: polyphonylabo

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